出逢い ~それから~

こうしてわたし達は月に1度逢うようになった。 初デートの苦い経験からわたしは食事の場所に必ず予約を入れた。 若い子同士ならファーストフードやファミレスでいいのだろうが、敢えてわたしは素敵なカフェやレストラン、和食店や洋食屋さん、などを選んだ。 最初の頃 緊張のせいか彼は非情に無口で 食事中はほとんど無言だったので楽しくないのか不安だったが、聞くと「楽しいです。」と言うのでわたしは気にしないことにした。 わたしを必死に口説いたあの勢いはすっかり消え失せ 彼は常に穏やかで物静かな印象だった。 その頃のわたしは 月に1度彼に美味しいご飯をご馳走になる日 と言う感覚で逢っており これは彼が望んだ事なんだと自分に言い訳をし 少々開き直っていた。 彼は初デートの時のホテル代金も、月に1回の食事代金も一切わたしに金銭的負担をかける事無く、その後も全て支払ってくれた。 食事中彼が余りにも無口であったため わたしは自分の事をよく話すようになっていた。 わたしは彼に好かれようとも思っていなかったので世間に対し、或いは男性に対し毎回かなり毒を吐いていた。 彼は うんうん とわたしの話に耳を傾け頷いたり微笑んだり 時に考え言葉を選び言葉少なに自分の考えを伝えてくれた。 彼は賢く また幼い外見と比べ精神面では非情に大人だった。 わたしは仕事柄男性と接する事が多く性に関する事以外なら 男性を熟知している。 彼らは意外に皆子供だ。 女性を平気で困らせたり我がままを押し通したり 女性を見下すような男性は年齢に関係なく意外に多い。 変なプライドがあり傷付くと感情的になる。  思い通りにならなければ拗ねてみるみる機嫌が悪くなる。 そうなると手が付けられない まるで子供のようなオジサン達。 お勉強が出来ていい大学を出ているのに頭の悪いお馬鹿さんの なんと多い事か・・・ 彼はそういった人たちとは全く違う次元にいた。 だからわたしは彼と話をするのがとても楽で心地良かった。話の真意をすぐに読み取り理解し分かってくれるから。 余計な説明も要らないし「分かってもらおうと努力せずに分かってもらえる」と言う事が何より嬉しくて 彼に親近感を覚えたと同時に 年齢の差を感じなくなっていった。 彼は様々な場面において いろんな意味でとても紳士だった。 わたしをとても大切に扱い 常に優しく思いやりがあり ほとんどの場合彼はそれを言葉で無く態度で示してくれた。 そしていつもわたしの目をまっすぐに見つめる。 そのまなざしの中に彼の優しさと愛情を感じ取り 少しの罪悪感がわたしを苦しめた。 けれど日ごろ癖の強い大人たちと仕事をしているわたしにとって 純粋な彼の愛情表現はとても癒され 心地よかった。 腹の探りあいも無く、大人独特のずる賢さも無く、最初の言葉通りわたしを困らせる事も一切無かった。 それどころかわたしの心は彼によってとても癒されていた。 心が折れそうな出来事も もうすぐ彼に逢える と思うと我慢も出来たし頑張ることも出来た。 その事を彼にメールすると「俺も同じです。」と返ってきた。 彼の言葉は常にシンプルだ。余計な言葉が無い分 わたしに伝えてくる彼のメッセージはいつも彼の本心だけだ。 だから彼の言葉は とてもストレートにわたしの心に響いた。 心の無い うわべだけのうすっぺらい言葉しか発っすることの出来ない人々がかわいそうに思えるくらい 彼の言葉の一つ一つが心に響き そして心に残った。 彼と逢うようになり半年ほど経ったその頃にはもう 毎日彼の事を考えるようになり わたしはいつも彼を想った。 彼を愛しく想い わたしは完全に彼に恋をしていた。 続く・・・

Take It Easy♪熟女妻の日々徒然

ツインソウル22歳年下旦那君.45歳高齢出産.病気諸々