それは若旦那君がまだ19歳の時だった。
今思えば奇跡というか偶然にも偶然が重なり
わたしたちは出逢った。
とにかく顔が幼くて高校生にしか見えない。
ヒョロリと背が高くガリガリでしかも顔が小さい。
まさに今どきの青年と言うよりまだ少年の雰囲気だった。
その上とてもシャイで
わたしとなかなか目を合わせられないでいた。
わたしは当然彼を男性と意識して見れるはずも無く・・・
まさかその時からその少年がわたしを狙っていたなんて
知る由も無かった。
その後少年は度々わたしに逢いに来た。
そして猛アタックを食らい続けた末
わたしは食事の約束をしてしまう。
でも問題があった。
わたしは自分の年齢を偽っていた。
歳を聞かれ「アラサー」と。
純粋な少年はたやすく信じてしまったが、
わたしは既に「アラフォー」を過ぎている。
どうしよう・・・
当日ドタキャンしようか?
誰がどう見たって親子の食事風景だよな~ 汗
なぜ食事の約束なんかしちゃったんだろ?
約束の日までわたしは迷い続けた
行くか行かないか・・・
あ~もう覚悟を決めるしかない。
食事の日に本当の事を言おう。
そしたら交際を申し込まれる事も無いだろう。
物事をもっと気楽に考えよう・・
そう自分に言い聞かせ、
その日少年との待ち合わせに向かった。
続く・・・
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