怒涛の感情の波【6】





翌9日の朝、目を覚ますと


若旦那君は隣で寝ていた


坊も自分のお布団でちゃんと寝ていた





起き上がると少し目が回り


二日酔いかなぁ?と思った




わたしは昨夜の出来事を思い出しながら


珈琲を淹れた





あんなに気分良く独り酒したの初めてかもな~…



開けたばかりの"いいちこ25°"900ml詰めの瓶は


残り僅かだった(;´・ω・)



え~っ、こんなに呑んじゃったんだわたし!




そう思いながらゆうのお弁当を作り


ゆうを送り出してから


ゆっくりと珈琲を飲んでいた




その後若旦那君が起きたので


一緒に珈琲を飲みながら話した




わたし昨日呑み過ぎちゃってさ


いつ寝たのか記憶が飛んでる



物凄く気分良く呑んじゃって…


若旦那君が帰ったの全然気付かなかったよ




で?若旦那君はどうだったの?


楽しかった?


いっぱい遊んできた?





うん…




良かったね!


で?


どうだった?




ううん…


スナック2件行って…帰ってきた





えっ、スナック~!


しょぼ・・・なんで?





一緒に行った先輩がさ、40近いおじさんで


焼肉行った後


その先輩の行きつけのスナック2件行って…




でもそこのママさんに


『まぁ若いお兄さん!』って言われて


股触られちゃって…モゴモゴ…(*ノωノ)





はぁ…?





もうこの時ほど若旦那君が可愛いと思った事は無いだろう



まったくこの人は


なんて可愛らしくてシャイな男なんだろう…



呆れながらも、しみじみとそう思った






な~んだ…そうだったの…


残念だったね…



で、そのママさんっていくつ?





50歳だって!


でもチョコのが全然若いよ、俺びっくりしたもん






ん~…


でも多分違う


わたしが若いんじゃ無くて


そのママさんが5歳くらいサバよんでるんだよ


女ってひとつでも若く見られたい生き物だから…



夜の女は若い子でもサバよんでる子多いからね


夜の女はしたたかなんだよ…



わたしだってサバよんでたじゃん!






そっか~…





うん…






でも正直俺、風俗って楽しめないかも…


セクキャバだって飲み会の二次会で誘われたから行ったけどさ


自分からは行こうと思わないよ…興味はあるけどね…



俺、それよりチョコと楽しんだ方が満足すると思う






9日の朝は、そんな会話を交わして終わった




その日わたしは前日にも増して気分が良かった



いつもわたし達夫婦はドラえもんで言えば


出来杉君とのび太ほど関係性だ




でもわたしには『経験』という


唯一若旦那君に勝る武器があったんだ!と気付き


気付いたとたん愉快になった




その日綺麗にお化粧し、夕方の7時頃


子供達と最寄りのイオンに出かけた



ゆうのどんぶり用のお弁当箱を見て買い


ついでに食料品を買い、その帰り道



ゆうが大きな声で『おぼろ月夜だ!』と言った




夜空には


やけに黄色い月がもくもくした雲の狭間からのぞいていた



まさにおぼろ月夜だった


昨日も満月を見たけど、今日も満月なんだ…


わたしはそう思った




帰宅してから


今度は若旦那君と延々夜中の2時頃まで


いろんな話をした





わたし達は深く生きてるね、と。



わたしはこれが普通なんだ、と


ずっと思ってたけど


若旦那君は違うと断言した




深く生きてるって言うのは


ただ単に経験を積んでるだけじゃ無く


自分の感性や感情にどこまで繊細に気付きながら


自分に正直に生きてるか?っていうのも


あるのかも知れない



生きていく上で最善を尽くす、と言うのは


あくまでも自分へであって


他者へのための最善では無い



自分にとっての最善が


結果、他者への最善につながれば


これほど嬉しい事は無い




若旦那君はわたしの事を


もう一人の自分だと思っている、と言った



自分と同等かそれ以上に大切な存在だと…




だから若旦那君は


わたしへ最善を尽くす事イコール自分への最善と同等だと言った




彼の言う事はいつだって深い





自分と言う人間を深く知る事


知っている事




それこそが深く生きているって事なのかなと思う




若旦那君とはそんな話を夜中までしていた






話の途中で急に若旦那君が言った



なんか今日の月、ピンク色なんだって!




え~、さっきイオンの帰りに見た時


黄色かったよ…?


見に行こっか?




ふたりで外に出ると


雲に隠れていた月が


急に雲が動き、くっきりと見えた


でも見えたのは一瞬で


月はすぐにまた雲に隠れてしまった





ピンク色には見えなかったけど


満月だった











わたしの怒涛の感情の波は静かになった


穏やかな日もあれば大荒れの日もある



大荒れのあとの方が


気付きも成長(自分への理解)も大きい



だから大荒れの日があってもいいんだと思う。








いつもこのブログをきにかけ

見に来てくれてありがとう


愛と感謝を込めて…


*チョコミント*



Take It Easy♪熟女妻の日々徒然

ツインソウル22歳年下旦那君.45歳高齢出産.病気諸々